このところ推薦入試が近づいた高校生の小論文を添削しながら指導しています。
小論文・作文も面接試験と同じように学科試験だけでは見ることのできない受験者の適性を見るために、多くの学校の入試に取り入れられています。
学科によって小論文・作文試験にはさまざまなものがあります。そこで試験の傾向をいくつか挙げていきたいと思います。
◎出題形式・テーマ
(1)「グラフや表などの資料」をもとに論述するもの
(2)「課題文」を読みそれについて書くもの
(3)「課題」が与えられそれについて書くもの
大学入試では人文系の学科で多いのは(2)の形式です。随筆・論説・新聞記事などを読み自分の考えを書くものです。この場合、読解問題も合わせて出題されることもあります。
(1)(2)の形式は公立高校入試でも毎年どちらかの形式で出題されているような状況です。
(3)は「敬語についてどう思うか」や「看護士に必要な資質とは何か」など端的なテーマで出題されます。これも大学受験や高校受験でもよく出題されます。
大学入試の場合制限時間は60分〜120分で文字数 は600字〜800字程度が多く8割以上は書く必要があります。
また埼玉県公立高校入試では作文が必ず出題されます。200字程度ですが国語の試験の中に含まれる為10分ほどで160字以上の作文を書けるように訓練しておかないといけません。
100点中16点の配点があるので作文は絶対に点数を取らなければいけないのです。
◎次に書く手順についてです。
文章全体の構成は序論・本論・結論の三部構成が最もシンプルでテーマに関して結論は何か(結論の先行提示)を先に述べておいて、後から本論で説明する形を取ると、採点者が読みやすい構成となります。
こうした「結論----説明・論証----再結論・提言」といったサンドイッチ方式は新聞記事などでもよく見られるもので、慣れればいろいろと応用がききます。
◎小論文・作文試験への準備
書くための材料としては、体験・知識・考えの3つが大切です。
日頃から新聞を読んでおき、それに対する自分の考えを50字程度にまとめる練習をしておくことが大切でしょう。
◎練習について
まずは書くことが大切です。
この時、ただダラダラと書くのではなく制限時間や字数を決め、誤字・脱字に注意しながら練習してください。
また、採点者に見てもらうことを考えて丁寧に書くことは当然です。
もちろん文章を書くときの基本があります。
文末表現は「だ」・「である」(高校受験なら「です」・「ます」でもOKです)を用いること、書き言葉で書くことなどのほか、原稿用紙の使い方にも注意しなければなりません。
最後に、文章を書き終えたら必ず読み返します。まず自分で読んでみて、その後先生に読んでもらい手直ししてもらうとよいでしょう。
そして注意を受けたところを再度書き直してみること、これこそが小論文上達の最大のコツといえます。
書く→手直しと練習を繰り返し、相手に自分の意見が正しく伝わるようになれば、小論文・作文対策は完璧です。
あとは「慣れ」も大切ですから、志望校の過去の出題傾向に合わせて似たような課題で練習してみるのはもちろん、さまざまなテーマで、できれば1週間に1度は「書く」習慣を身につけましょう。
もちろん入試直前ならば1日1回「書く」練習を!
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[2024-11-30]
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実施期間 | 2024年11月30日 〜 2024年12月31日 |
対象学年 | 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3既卒 |
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[2024-11-23]
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[2024-11-16]
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[2024-11-09]