こんにちは。ノーバスの沙魚川(はせがわ)です。
今日は小中学生のお子様を持つ保護者の方に向けて内申点のお話をしたいと思います。
「内申点」という言葉自体は保護者の方もよくご存知かと思います。入試のときの合否に影響を与えるもので、学校の定期テストや普段の態度から算出される点数が内申点である、という知識は何十年前から変わっておりません。内申制度は古くは昭和十年代から存在し、「一発勝負の筆記試験だけでは図ることのできない受験者の学力を判断するもの」という意義も現在まで変わっておりません。
けれども、時代の移り変わりとともに内申点の評価の仕方や入試での扱い方も変わってきているのです。
ここ埼玉県も今の中学校2年生までは現行通りで入試を行うことが決定していますが、今の中学校1年生からに関して内申点の扱いがどうなるかはまだはっきりしていません。また年代によってだけではなく、地域によっても内申点の評価方法と扱いは違います。3年生の成績だけで入試で加味される地域もあれば、3年間全てを加味する地域もあります。
時代が進むにつれて変化し、また入試形態も多様化しています。例えばお子さんが小学校中学年で「高校入試なんてまだ……」と思っていても中学校1年生からの内申点が入試に影響する地域であれば、2〜3年後の学力が入試の結果に関わってきてしまうのです。
○埼玉県の公立高校入試 現行では1年生の内申点も入試に用いられます
埼玉県では中学校1年生の内申点も入試で見られてしまいます。主要5教科+実技科目4教科=9教科に関して5段階で評価されます。
全国的に見ると、中学校での定期テストや評価基準への慣れを考慮してか、2年生の内申点から入試に関わってくる地域が多いのですが、埼玉県ではその猶予期間がないのです。ですから中学校に入学してから1ヶ月と少し先に実施される1学期中間テストでどれだけいいスタートが切れるかが、3年間トータルの内申点を考えたときに大事になってきます。
いいスタートを決める土台は小学校での学習です。小学校の成績が高校入試に加味されるわけではないのですが、しっかり足場を固めて中学校に入学して欲しいと思います。
○内申点の評価方法 相対評価と絶対評価
私もそうですが、保護者の方々が中学生だった時代には、内申点の評価の仕方は相対評価が主流でした。相対評価とは、順位によって点数を区分けする評価方法で、例えば、学年の上位8%が「5」の評価と決まっていました。90点という立派な点数をとっても学年の上位8%に入ることができなければ「5」をとることができません。学力水準の高い中学校に通っていると内申点がとりにくく、それが低い中学校に通っていれば内申点がとりやすい、という問題点もありました。
しかし、2000年代以降、相対評価を採択する地域は減少し、最後に唯一相対評価で公立入試選抜を行っていた大阪府も2016年度から絶対評価に変わることになりました。
絶対評価とは、ある生徒を評価する際に他の生徒を考慮せず、その生徒の点数のみによって内申点を定める評価のことです。相対評価では「5」を学年の中で何人につけていいか決まっていたのですが、絶対評価では何人に「5」をつけても構わないのです。
絶対評価のもと高い内申点を獲得するコツは、定期テストの点数で高得点をとるだけではいけません。内申点はテストの点数+「授業態度、発言、提出物」で決まるものなので、進学する予定の中学校や担当の先生の評価基準を把握することが大事になってきます。公立中学校の先生は異動もありますし、異動がなくても毎年同じ先生が生徒を評価するとも限りません。「どういう基準で成績をつけるか」ということを公言する先生もいますので、些細なことも聞き漏れのないようにしてほしいと思います。
○入試は「自分との戦い」+「情報戦」
入試に立ち向かうのは結局のところ受験生本人です。しかし、周囲の人間が応援や勉強を教えてあげたり、塾に通わせてあげたりなどの支援以外に何もできないかと言うとそうではありません。今の時代の入試では「情報」が鍵を握るのです。
例えば各私立高校の推薦基準値の発表をいかに早く掴むか、というのも志望校や併願校を決める際には重要です。こういった「大きな情報」は塾などの教育産業を頼れば得ることは難しくありません。
保護者の方々がお子さんのためにできるのは、「小さな情報集め」です。
例えば「○○中学のA先生はテストで85点以上とって提出物さえ出していれば5を貰える」とか、「B先生はテストで90点以上をとっても授業中に発言しないと4しかくれない」などの情報です。こういった情報は先に中学校に進学したお子さんをもつ保護者の方が持っています。
私は面談を行う際に塾生の保護者の方から頂いた「小さな情報」を参考にして指導の際にフィードバックしています。「小さな情報」は内申点に大きく関わってくる情報なのです。こういった情報集めも、お子様のためにご協力頂きたいと思います。
繰り返しになりますが、私が中学生だった時代と比べても入試制度・形態は変化しております。このブログには書ききれていない細かなこともあります。不明な点、もっと知りたい点がありましたらお気軽にご相談下さい。
ご相談窓口
TEL 048−835−3313 はせがわまで
塾からのお知らせ [2015-10-07]
保護者各位平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。個別指導塾ノーバスにおいて、現段階では、通常通り授業を実施していく予定(※)でおりますことをお知らせ申し上げます。(※一部、地域及び校舎の状況によって異なります。詳しくは校舎からのご案内をご確認ください。)今後、状況が更に悪化をし、対応を変更せざる得ない事態とな...
[2020-02-29]
5月20日に与野上木崎校近くの大原中学校で中間テストが行われます。テスト前であった、数日間は多くの生徒が自習に来てくれました。学校のワークを中心にしっかり勉強している生徒が多かったです。ただ解くだけでなく、分からない問題をちゃんと質問にもってきてくれる生徒も多く、テスト前の準備はよくできていたと思います。テストの時には...
[2019-05-18]
個別指導塾ノーバス与野上木崎校に通塾いただいている生徒の中間テストまで残りわずかになりました。テスト対策としては学校の提出物や宿題等を第一優先として行いましょう。やり方としては@問題を解くA解答・解説を読み理解するBもう一度、間違えた問題を解くという流れで行いましょう。どの教科でも変わりはないですが、間違えた問題は必ず...
[2019-05-11]
個別指導塾ノーバス与野上木崎校の吉田です。4月28日から5月5日まで休塾日とさせていただいておりましたが、 本日5月6日より通常通り授業及び自習が利用できます。 各学年の生徒も4月に新学年となり1か月が経ちましたね。少しずつ生活にも慣れてきたころかと思います。 5月には中間テストが行われる学校もあります。 ...
[2019-05-06]