こんにちは!講師の松尾です。
最近一気に寒さが増してまさに師走という感じですが、皆さん体調を崩したりしていないですか?冬休みを楽しく過ごすためにも、体調管理はしっかり気を付けましょうね。
さて、私は前回音楽と数学についてお話しましたが、今回はそれに引き続き「音楽と理科のつながり」についてお話したいと思います。
ところで皆さんは「絶対音感」という言葉を聞いたことがありますか?
聞いた音の高さがすぐにわかってしまう、という力のことです。
この力を持っている人は、例えば鳥の鳴き声や物がぶつかる音なんかも、音符で表せてしまうそうです。すごいですよね。
もし絶対音感を持っている人が身近にいたら、是非実演してもらいたいものです。
ところでこういった力を持っている人は、いったいどうやって音の高さを聞き分けているのでしょうか。
理科の表現を使えば、「Hz(ヘルツ)」という音の振動の数を表す単位を聞き分けている、と言うことができます。音は空気が振動することで伝わるので、その振動の数(1秒間に何回振動するか)を単位としているわけです。Hzの単位が大きいほど音は高く、小さいと音は低くなります。
ちなみに、よくラジオやテレビで「ピッピッピッポーン」という時報を聞きますが、はじめの3回は440Hz、最後の1回が880Hz(はじめの3回より1オクターブ高い音)だそうです。(時報の高い音は1秒間に880回も空気が振動しているんです!)
そう考えると、空気の振動はたった1オクターブで440〜880Hzも変化するのですが、絶対音感がある人は、わずか1Hzの違いも聞き分けられてしまうそうです。普通の耳では絶対に聞き分けることは不可能な差なので、本当に驚きです。
音楽の世界ではこのHzという単位を用いて音の高さを合わせるので、音楽とHzは切っても切れない関係にあるわけです。
そう考えると、音楽と理科は密接に関係しているわけですね。
絶対音感は生まれつき持っている人もいますが、ある程度までなら訓練すれば身に付くそうなので、もし気になる人は訓練してみると面白いかもしれませんよ!
講師の小言 [2010-12-15]
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