こんにちは!講師の中城です。
最近は雨続きで嫌な天気が続いていますね。中間テストも終わりゆっくりしたいところだとは思いますが、もう約一ヶ月で期末テストです。少し息抜きをしたらまた気持ちをいれかえて勉強に励みましょう!
では、今日のムダ知識です!
みなさんパソコンのキーボードを見て誰しもが一度は思ったことがあると思います。
「なんでこんなにバラバラなんだ 」
というわけで、今日はキーボードのカタカナ入力がなんで今のような配置になったのかを説明します。
カナのキー配列は、1923年に山下芳太郎とBurnham Coos Stickney が作ったカナタイプライターが元になっているそうです。Stickneyは、五十音の各行をそれぞれ近くに集めておいた方がキー配列が覚えやすいと考え、そこで、アイウエオを上の方に、カキクケコをまん中に、サシスセソをその左下に、タチツテトをそのまた左に、という形で作っていったのが、今のキー配列です。それぞれのキーに2つずつ文字が入っていて、数字やセソヘケなどはシフトキーを押しながら打つしかけでした。
1952年に日本タイプライターという会社が、アルファベットとカナの両方を打てるタイプライターを発売しましたが、この時にカナのキー配列は大きく変更されました。
QWERTYUIOPを入れるため、小書きのィや記号などは削られました。ASDFGHJKLのために数字がいちばん上の段に移されて、小書のァゥェォャュョなどは削られました。ZXCVBNMを入れるため小書きのッは削られ、セソヘケムメが右の方に追い出されました。
1965年にはIBMが、アルファベットとカナの両方を使えるコンピュータ用のキーボードを製作しました。この時、ヲが削られてソが元の位置に戻りました。また、シフトキーなしで全てのカナが打てるよう、ヌやロや半濁点は新しいキーに移されました。
さらに1970年に電電公社(現在のNTT)が、小書きのァィゥェォャュョッを復活させて、ヲを追加したコンピュータ用のキーボードを作りました。この電電公社のキー配列が、現在のパソコンのキー配列に受け継がれているのです。
つまり、初期のカナタイプライターでは五十音順を元にしたキー配列だったものが、たくさんの人がその時その時の変更を加えていくうちに、現在のパソコンのキー配列になったそうです。したがって、それぞれのキーを移動させた理由はあっても、キー配列全体が1つの理由で説明できるわけではないらしいです。
はい、ながながと失礼しました!
ではまたごきげんよう。
講師の小言 [2011-05-30]
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