小学生の子どもに勉強を習慣づける方法
子どもの不安を取り除き自信を持たせることは、学習意欲を高め、学力向上に繋がりやすくなります。それでは具体的にはどういったことを意識すれば、子どもが積極的に学習に向き合えるようになるのでしょうか。
ここでは子どもの勉強を習慣化させるために、家庭で大切にしたいポイントを解説します。
勉強時間や曜日のルーティーンを決める
子どもと話し合い、勉強する時間や曜日を決めてルーティーン化しましょう。子どもがその時のテンションで無茶なスケジュールや勉強量にならないように気を付けながら、子ども自らが計画を立てられるようにすることが大切です。
低学年では、簡単な計算ドリルや漢字練習などすぐに終わってしまうような内容でも、毎日机に向かって勉強をするという習慣を身につけさせることが重要です。少しずつコツコツと学習を積み重ねることの大切さと楽しさを知ってもらえるようにしましょう。
目標や計画を立てるようにする
「何のために勉強をするのか」をしっかり理解し、継続して学習に取り組めるように、勉強の理由や目的を話し合いましょう。大きな目標でなくてよいので、目標を決めます。そこまでに必要な過程を計画することで、子どもは勉強する意味を見失わずに取り組めます。
勉強が楽しくなるような要素を入れる
興味が移ろいやすい小学生にとって、勉強を楽しいと感じていられることが最重要課題です。マンガで覚える歴史やクイズ形式の復習など、好きなものや遊びの延長上にある学習方法がオススメです。
また、近年では、アプリや動画を使った勉強方法が急速に増えました。便利且つ楽しみながら学ぶことは出来るのですが、空間認識能力や読解力などの成長にあまりよろしくないのでおススメしません。勉強でアプリや動画を使うなら高校生以降になってからが良いでしょう。
親も一緒に勉強に取り組む
子どもは、親、学校の先生をはじめとする周囲の大人に影響を受けやすいです。特に小学生では、親の真似をする子どもも多いでしょう。まずは親が勉強する姿を見せてあげると、子どもも一緒に取り組みやすくなるかもしれません。特に低学年の子は、親の励ましや褒め言葉が、勉強の励みになりやすい年ごろです。親と一緒に学ぶ環境をつくることも大切なポイントです。
小学生が家庭学習でやるべき勉強の内容って?
では、具体的に小学生が家庭で学習をするには、なにをすればよいのでしょうか?
学校からの宿題以外で、自主学習に取り組めるために、保護者ができるサポートのポイントをご紹介しましょう。子どもの成長に伴い、学習内容はもちろん、受け止め方も変化していきます。一人ひとりの個性に寄り添った、環境作りのヒントを見つけていきましょう。
小学校低学年(1年生・2年生)
小学校低学年は、学習自体に新鮮さを感じている段階です。普段の生活で、目に映るもの、聞こえるもの、様々なものに興味・関心があるため、この好奇心に寄り添うようなサポートをするとよいでしょう。
教科に関わらず、子どもの「知っている」を増やしてあげてください。授業で答えることができると、自信がつき、勉強を楽しく感じます。しかし注意が必要なことは、知りすぎてしまうことです。低学年だからこそ、知りすぎていると授業そのものがつまらなくなり、飽きてしまいます。
小学校中学年(3年生・4年生)
中学年になると、社会や理科の学習が始まり「覚える項目」が増えていきます。知識だけの勉強だけでは興味を持ちにくく、なかなか覚えられないことから授業をツラく感じる子どもも出てくるでしょう。日常的に、博物館へ行く、家庭菜園を行うなど、体験を通して理解していける環境をサポートすることが大切です。
また、算数も新しい分野が増え、抽象的な問題が多くなってきます。この年代で、算数が苦手だという児童も多いようです。なるべく簡単に説明したり、生活の中での実例を交えて説明したりして、勉強に結びつけて考えていきましょう。
小学校高学年(5年生・6年生)
小学校高学年は、親も子もの学習状況に敏感になりやすい時期です。同時に小学校での学習内容も一段と難しくなり、今まで以上に得意・不得意がはっきりします。応用力が必要な学習内容が多くなり、特に算数で前に進めなくなる子どもが増えていきます。具体的な解決方法を教えながら、自分の力で解ける力をつけましょう。
小学校高学年は自我がはっきりして、親の意見を素直に受け入れずに反発する場面も出てくるかもしれません。その場合には第三者を介して、学びの場を提供することも視野にいれてみてください。