入試までの大まかな流れが分かったところで、ではそれをいつやればいいのかをお話しします。
中学生が勉強時間を増やすためにできること
「部活が忙しくて勉強する時間がない」「受験生なのに勉強する時間が少ない」など、どうやって勉強時間の確保をすればいいのかよく相談を受けます。いつも話をしているのは、まずは自分の生活のリズムを確認してみましょう。
毎日の生活のリズムを確認する
中学3年生になったから「1日6時間勉強する!」と決めても、1日のうち自由に使える時間は意外と少なく、計画倒れになりがちです。まずは、1日のうち睡眠時間、食事、お風呂など生活するうえで絶対にすることや、学校から帰宅するのが何時なのかを書き出して、生活のリズムを把握しましょう。カレンダーやスケジュール管理アプリを利用して、1週間のリズムを記録するのもオススメです。
1週間の生活リズムを記録して、「水曜はほかの曜日よりも長めに時間取れそう」、「朝、15分くらい空きがあるかも」など、勉強時間に使える時間が見えてきたら無理なく勉強のスケジュールを組むことができると思います。
生活リズムを整える
勉強時間を確保するためには、毎日の生活リズムの中に一定の勉強時間を組み込んでおくのが有効です。毎日起きる時間や食事の時間を決め、その中に「夕食前に30分」「寝る前に1時間」などと、勉強する時間を加えてスケジュールを組んでみましょう。
生活と勉強のバランスのよい生活リズムを少なくとも数週間続けていけば、学習習慣が身につき、勉強時間の確保につながっていくでしょう。
では、受験対策はいつから始めればいいのでしょうか。高校受験の本番は、私立高校の入試は1月、公立高校は2月です。ここから逆算して、高校受験のための勉強スケジュールを考えてみましょう。
中学1・2年生
中学1・2年生は受験に向けた基礎固めの時期です。受験に向けての準備になんだと意識をして、授業、提出物、定期テストにしっかりと取り組みましょう。この時期に学習の習慣化ができるようなると◎です。さらに、夏休みなどの長期休みには、それまで学習した範囲を復習し、苦手なところを放っておかないことが理想です。
中学3年生になったら
北辰テストが月に1回のペースで実施されます。入試の形式や時間配分に慣れるためにも積極的に受験してほしいです。埼玉県では、北辰テストの結果が私立高校に合格できるかどうか大きく関わります。北辰テストの結果は必ず見直して、間違ったところを中心に解き直すことを忘れずにしましょう。また、北辰テストの結果と偏差値を参考に、志望校も絞り込んでいきましょう。
中学3年生の夏休みまで
中学3年生の1学期は、これまでと同様に授業、提出物、定期テストを頑張り、中学2年生までの苦手分野を中心に復習に取り組みましょう。これまでに学習した範囲の基礎問題を解きながら、忘れているところがないか確認して、定期テストで間違ったところを中心に解き直をし、苦手な単元や問題を確認するのがおすすめです。
また、6、7月頃から高校の見学会や説明会が始まります。志望校を絞り込み、受験へのモチベーションを上げるのにも役立つため、積極的に参加しておきましょう。
中学3年生の夏休み
3年生の夏休みは、1、2年生と3年生1学期の基礎固めを終わらせたいです。これまでに習った範囲の、基礎知識の定着と苦手克服に力を入れましょう。暗記科目(社会など)も夏休みのうちに少なくとも1周はしておくと2学期以降が楽になります。
中学3年生の9月から冬休みまで
中学3年生の2学期は、授業や定期テストの勉強をしながら、入試に向けた問題演習を進めます。中学3年生の苦手な単元は基礎固めを進め、理解できている範囲は入試対策、入試レベルの問題演習を進めましょう。
中学3年生の冬休みから入試まで
いよいよ入試直前のこの時期。これまで取り組んできた問題集や過去問演習をくり返し解きましょう。新しい問題集に取り組むのではなく、解いたことのある問題を「くり返し解く」ことで知識が定着しやすく、また苦手を見逃さずに勉強を進めることにつながります。
上記のようなスケジュールは、あくまで一例です。「とにかく社会が苦手」「難関高校を受験したい」など、一人ひとりの勉強の理解度や進捗は違います。自分の勉強は、どこまで進んでいて、どこが苦手なのか見極めながら、勉強計画、入試までのスケジュールを立てていきましょう。
まずは、受験勉強ってなに?と考える前に、高校の入試ではどんなことが評価されるのかを知りましょう。高校入試は「入試の成績」と「内申点」で評価されます。
内申点とは、通知表の5、4、3、2、1のことです。内申点には、定期テストの点数や授業態度、提出物などから判断された成績が反映され、授業や宿題などの提出物に日頃からしっかりと取り組み、定期テストの点数で総合的に評価されます。
各教科の試験が実施される一般入試では、公立高校と私立高校で少しだけ違いがあります。公立高校の一般入試では、入学試験の成績と内申点を合わせた点数で選抜が行われます。私立高校の一般入試ではほぼ入学試験の点数で合否が決まります。私立高校は公立高校に比べて内申点は重視されない傾向があるものの、公立・私立ともに推薦入試では内申点が評価の基準のひとつになるため、中学校での成績を少しでも上げておくことで受験のチャンスを広げることができます。また、埼玉県では北辰テストが実施されますので点数、偏差値を少しでも高く取れるように過去問の演習を欠かさずしておきましょう。
高校入試の出題範囲は、中学校3年間で学んだ内容です。中学1・2年生で学ぶ内容は3年生の基礎に当たるため、授業や定期テストや提出物に日頃からしっかりと取り組むことは、内申点アップに加えて受験に向けての基礎固めにもなります。
「受験勉強は3年生になってから」と思わず、中学1・2年生から、定期テストで結果を出すことができていれば、3年生になってから余裕を持って受験勉強をスタートできます。