先日、日本語が拙い!なんてことを書いたが、毎年「新語・流行語大賞」なるものが決定される。
2024年:ふてほど
2023年:アレ (A.R.E)
2022年:村神様
2021年:リアル二刀流/ショータイム
2020年:3密
過去5年の大賞はこんな言葉たちである。
3密はニュースで散々聞いたが、本当に流行ったのかこれ…?私はまったくピンと来ない。
そして「今年の漢字」も毎年決定される。
2024年:金
2023年:税
2022年:戦
2021年:金
2020年:密
過去5年の今年の漢字である。オリンピック開催の年は「金」になりがち。(ちょっと安直)
毎年こういう言葉に関するイベントがあるのは良いことである。少しでも言葉に関心を惹くことができるし、年の瀬に「今年はこんな年だったなぁ」と思い返すきっかけにもなる。そこ言うと「税」「戦」「蜜」は嫌な感じしてしまいますが…。ゼレンスキーも選ばれると思ってなかったと思う。
で、だ。本当は「拙いが、現代日本だって新しい言葉が作れて、機能的に使えるんだぞ!日本語ってやっぱりすごいよな!」と締め括りたくて書き始めたのだが…あれ?そうでもない…?このままではヤバイ。
ここでもう1つ。ギャル語に焦点を当ててみよう。ギャル語はすごい。1単語1単語、1節1節に様々な意味やニュアンスや状況が凝縮されている。何がすごいって誰が言い出したか知らんが、いつの間にか新しい単語を作り出して使いこなして広まっていることである。
2024年:それガーチャー?
2023年:なぁぜなぁぜ?
2022年:ギャルピ
2021年:虹
2020年:やりらふぃー
過去5年のギャル語大賞の言葉たち。
いやー、意味分かりません。というのも、ギャル語は前述した2つと違う。「新語・流行語」は影響力のあるドラマや誰かの発言が話題になった結果選ばれていたりする。「今年の漢字」はあくまで漢字1文字でその年1年を表わしている。つまり、使う人、使い時、使い方が限定されている。だが、ギャル語は違う。ギャル語はギャルなら使える。いや、言葉の意味を知っていれば誰でも使える。例えば「虹」。意味は「最上級に最高」なのでテンション上がった時に「マジそれは虹」と使えばいい。老若男女、使用するのは簡単だろう。一見しても何を意味しているのかこれっぽっちも全くもって分からない言葉たちではあるが、柔軟に、多用途に、機能的に、世界中の誰にでも使うことのできる新しい1つの言葉の形ではないかと思う。だが、ギャル語は廃りが早く、一時期流行っていた「ぴえん」なんかはもう使われてない。使おうと思えばもちろん使えるが、古いと思われてしまうので注意が必要だ。
収集がつかなくなってきてしまった………「拙いが、現代日本だって新しい言葉が作れて、機能的に使えるんだぞ!日本語ってやっぱりすごいよな!」
私は、書店のアルバイトをしていたことがありまして…
あるあるなのですが、お客さんからの「〇〇という本ありますか?」というお問合せ…。これがもう…4Kどころではない。HDすらない解像度で本のタイトルを聞いてくるのだ。
福井県立図書館のHPでは、「覚え違いタイトル集」をまとめてくれている。素晴らしい。仕事中なのに見入ってしまった。
「これなら探せそうだ」というものから「いやこれはさすがに…」というものまで少し紹介しておこう。
誤:「とっておきの食文化」→正:「とっておきの文化食」
誤:「老人の品格」→正:「老いの品格」
誤:「茄子の花」→正:「芥子の花」
これくらいならピンと来て探せそうである。
誤:「唐魔族三兄弟」→正:「カラマーゾフの兄弟」
誤:「オオカミ男のアメとムチ」→正:「おおかみこどもの雨と雪」
誤:「リンタロウとマンタロウ」→正:「忍たま乱太郎」
ちょっと笑ってしまう…。まぁでもこれでも探せそうだ。
誤:「入れ歯がふっとんだ」→正:「どっかーん はじめてみよう老人ケアに紙芝居」
誤:「ねこねこ」→正:「薬屋のひとりごと」
誤:「ドスコイ」→正:「DOS/V POWER REPORT」(ドス ブイ パワーレポート)
ん〜…破壊力抜群。「ドスコイ」なんて相撲関連のものと思うじゃないですか。エッセイ本でもありそうな響きだし。けど、「DOS/V POWER REPORT」ってPC雑誌ですからね。
うそだろwとお思いになるかもしれないが、そんなあなたは書店で働いてみたらいい。こんなの日常茶飯事だ。ようやく見つけても「これじゃない」と言われることもある。「じゃあ、きちんとタイトル覚えてこんかい!」と何度も思った。
人間の記憶なんていい加減でしょう?自分が読みたい本のタイトルすら覚えてないのだ。だから、子どもがあまり興味を持たないであろう勉強のことを記憶して使いこなすなんてなかなか難しいことなんだろうなぁと思う。
で、ここで何が言いたいかというと別にタイトルは間違えてもいい。いいんだそれは。だけど本のタイトルにある簡単な英単語の発音くらいは知っててほしいなと。書店でバイトしてた時のこと。「恐竜」の英単語「dinasour」(ダイナソー)を読めないなら、それはそれでいい。でも自信満々に30、40代の見た目もしごできな雰囲気纏った男性が明らかにダイナソーとは発音をしていなくて、「恐竜の本なんだけど…」って…。すんごい気を遣った。こういうことが日常で起こっているかもしれない。専門用語ならまだしも、簡単な英単語を読めない大人が10、20代の小僧に気を遣われる日常がそこら中にあるかもしれない。読めない英語や漢字、聞いても分からない言葉…。世間一般で言われている常識というやつくらいは知ってて損ないよなと思う。いや、知らないと損するよね。だから、少年少女たち。勉強に興味なくてもいいけど、これくらいのものは覚えとけ。知らねぇとかっこ悪いぞ。
数年前に、「『めっちゃ』とか『ヤバい』とかどこにでも蔓延っているなぁ…。」と思ったことがある。
私が気にし過ぎなのか、職業柄なのか「日本語の語彙力とか美しさが下がったなー。品がなくなったなー。」と思っています。塾講師や学校や政治家の先生たちは、世の大人たちは、どう感じられているのでしょうか。
私個人の意見では「ら抜き言葉」なんかかわいいもんである。何がヤバいのかというと「めっちゃ」、「ヤバい」と口に出しても文字に書いても相手にいまいち伝わらないことだ。
例えば、食事中、料理を口にして「めっちゃすごーい!」「これヤバーい!」と感想を言う人がいる。いや、美味しいのか不味いのかも分からんではないか。もちろん、行間や相手の様子を見れば料理が美味しいのか不味いのか分かる。だが、問題はそこではない。何がどうすごいのか、何がどうヤバいのか分からんのが問題なのだ。めっちゃとかヤバいとか言ってる人間の頭や心の中がなーんにも分からない。きっと色々と料理の味や感動や衝撃を感じているだろうし考えているんだろうが、出てくる言葉が「めっちゃ」と「ヤバい」では相手に1/3も伝わらない。
「コスパ」と「タイパ」を優先に考えて行動している人が多いからだろうか。最近は新聞を読まない、本も読まない、マンガすら読まない人が多く、代わりに動画を観る。動画なら自動で流れるし難しい言葉も使われないから理解できる。それに難しいとかつまらないとか思ったら観なければいい。気持ちも理屈も分かるが、こんなに受身な受容では語彙や美しさなんて育たないだろうなと思う。下手したらお互いに相手の語彙レベルが合わなくてコミュニケーションを取るのが難しい人が現れるかもしれない。
小学校から英語を学習するようになって結構な期間が経ちますが、国語教育はどうでしょう?共通テストで大問が1つ追加されましたね。令和9年度の埼玉県公立高校入試では入試形式がマーク式になり記述問題の出題も全体の1割程度になり、国語の作文がなくなります…んー、何がしたいのかよく分かりません。採点を簡単にしたいだけでは?とすら思えてしまいます。大学受験はともかく、中学生が大して記述もせず入試をするとは…ますます日本語が育ちません。日本語の教育の在り方にああだこうだ言っても仕方ないですが、日本語が育っていないのに拙い日本語しか使えない児童に英語の学習をさせても意味はあんまりないんじゃないかなと思います。日本全体で見れば、中には英語の才能が開花して早々に活躍してくれる人物は出てくるかもしれません。個々で見たら、日本語も英語も中途半端な子が増えると思いますし実際に増えたと思います。その子たちが大人になった時の世の中が怖くて仕方ないです。何語を使って生活しているんでしょうか。
まさに、
Those
who know nothing of foreign languages know nothing of their own.
ですね。
母国語ですし、もう少し使えてもいいかと思います。
以下は、埼玉県の高校受験生のスケジュールです。
9/28(日):第5回北辰テスト
10/中旬 :2学期中間テスト
11/2(日):第6回北辰テスト
11/中旬 :2学期期末テスト
12/7(日):第7回北辰テスト
1/22(木):首都圏私立高校入試スタート
2/中旬 :学年末テスト
2/26(木):公立高校入試学力検査
2/27(金):公立高校入試実技・面接試験(一部高校)
3/6(金) :合格発表
9/28(日)を皮切りに2週間に1回のペースで学校のテストと北辰テストが実施されます。かなり忙しくなります。今更言うまでもないことかもしれませんが、学校の提出物はもちろん、学校の授業をきちんと聞いて理解する。最低限のことですがこれができていないとこの繁忙なスケジュールを超えていくことはなかなか難しいでしょう…
北辰テストのホンジョウさんは「モチベ続いてる?!」なんて言っていますけどもどうですか?モチベ続いてますか?ダレる時は誰にでもありますが少しずつ、でも着実に目標に届くように頑張って過ごしましょう。