こんにちは!
大宮西口校の講師の関口です。
近頃段々と涼しくなり過ごしやすい気候となってきましたね。
今回は私が中学生の時に夢中になっていた本を紹介したいと思います。
それは学研「5分後に意外な結末」シリーズです。
5分後に意外な結末 赤い悪夢[改訂版] (「5分後に意外な結末」シリーズ) | 桃戸ハル |本 | 通販 | Amazon
『5分後に意外な結末』は短時間で読めるストーリーが集まった短編集です。
各話は数ページ程度で、日常の出来事が意外な展開を迎えるという特徴があります。
物語は一見普通の出来事から始まりますが、ラストに驚きの展開が待っており、読み手を驚かせる構成になっています。
結末を予想することが難しいため、最後までワクワクしながら読み進められます。
当時本を読むことが好きではなかった私でも、一日で読み切ってしまいました!
題名にもある通り、どの話も5分で読めるほど短いため、手軽に読むことができ、普段あまり本を読まない人でも読みやすいと思います。
また、10つのシリーズが出版されていて、シリーズごとにサスペンス、ミステリー、コメディなど様々に分かれているため、自分の興味があるシリーズから手に取ってみるのも良いかもしれません。
意外な結末が毎回楽しめるこのシリーズはちょっとした時間にスリルや驚きを味わえるので、ぜひ探して読んでみてください!!
こんにちは!
大宮西口校の講師の渡邉です。
今回は私のおすすめの本を紹介します(村上春樹について書こうとしたものの大塚塾長と被っていたので変更したのは秘密です)。
それが、元「日本一有名なニート」ことpha(ふぁ)さんのエッセイ『どこでもいいからどこかへいきたい』(幻冬舎文庫)です。
どこでもいいからどこかへ行きたい (幻冬舎文庫) | pha |本 | 通販 | Amazon
この本は勉強に疲れたり飽きたり、X(=悪魔)やInstagram(=悪魔U)を見たくなったりしたときに読んでほしい一冊です。
あらすじを一部引用します。
「名物は食べない。景色も見ない。でも、場所が変われば、考え方が変わる。気持ちが変わる。大事なのは、日常と距離を取ること。」
著者は、青春18きっぷを使って適当な街を散策したり、適当なビジネスホテルを予約してただ何もしないで一泊したりします。
さらに、ゲームセンターや漫画喫茶、ファストフード店での至極のんびりとした過ごし方が綴られています。
そんなの面白くなさそうじゃーん(大声)という声が向こうのほうから聞こえてきました。そんなことないですよー(大声)。
この本を読むと、ちょっとした非日常を過ごすだけで案外気分が回復するんだなと思い知らされます。もっと言うとそれを疑似体験させてくれるので読むだけでちょっと元気になります。
勉強をたくさんする(素晴らしい)と生活がどうしてもパターン化されてしまいます(悲しい)。
そんな時にぜひ読んでみてください!
そして皆さんもたまにはのんびり非日常を求めてみてください。
いつもと違う場所で勉強したり、帰り道のルートを変えたりするだけでテンションが上がりますよ!たまに迷子になりますが。
こんにちは。
大宮西口校の大塚です。
このブログでは、このところ
先生たちのリレーで
おすすめ本を紹介してもらっています。
今回は私もそこに横入りしてみます笑
ある程度年齢を重ねてきて、
ここ10年ほどの私の読書テーマは、
「再読した本を増やす」です。
先日、所沢の古本まつりを覗いた際、
村上春樹さんの『ノルウェイの森』上下巻が
きれいな状態で並んでいました。
「今さらなー」と思いながら、
ふと手に取ってぱらぱらと…。
『ノルウェイの森』の発刊は1987年。
当時の私は高校生でしたが、
この作品は空前のベストセラーで
日本中が沸いていたのを覚えています。
ベストセラー嫌いでひねくれていた私は、
文庫化されたその3年後に
『ノルウェイの森』をようやく読了しました。
大学生になった私は
すでに熱心なハルキストでしたが、
初期の三部作
・『風の歌を聴け』
・『1973年のピンボール』
・『羊をめぐる冒険』
と比べて、
そこまでグッとくる感じは
正直なかったんですよね。
その後に続く『ダンス・ダンス・ダンス』なんかは
本当にしびれたものですが…。
『ノルウェイの森』は春樹小説のなかでは
明らかに異質だと感じます。
1969年という具体的な時代を起点に
著者の自伝的な要素が押し出され、
お得意の冷笑的ユーモアの底流には
ほの暗い私小説的なトーン匂いも漂います。
30数年ぶりの再読を終えた今、
「いやー、さすがに読ませるな」
というのが率直な感想です。
ケータイもパソコンもない時代、
恋人と連絡を取る主な手段は
電話でもメールでもなく
手紙でした。
(もどかしくも心を打つ手紙のやり取りが
作中に何度も出てきます。)
実際の会話も
各人物のセリフがバシッと決まっていて
今読んでも古臭く感じないんですよね。
私はよく若い先生たちに
「村上春樹とか読む?」と聞くのですが、
「なんか難しくて…」
と返されることがけっこう増えました。
村上春樹の読みやすさほど
用心すべきものはないと
感じている私からすると、
なんだか隔世の念を禁じ得ません苦笑
『ノルウェイの森』は
喪失と再生の物語です。
19歳の青年がふたりの女の子に翻弄されながら、
社会とのかかわり方を模索し、
生そのものに対する覚悟を固めていきます。
たとえば、心が苦しいとき
良質な小説の世界観に浸かってみると、
他人の人生を追体験することで
気持ちがほんの少し軽くなったりします。
もはや現代の古典と呼べそうなこの作品が
次代の若者へと読み継がれることを願っています。
こんにちは!大宮西口校の講師の日下部です。
9月も終盤にさしかかり、もうすぐで10月を迎えようとしています。季節の変わり目ですので、体調には十分に気を付けて過ごしてください。
ところで皆さんは、秋というと何を思い浮かべますか?「読書の秋」「食欲の秋」「スポーツの秋」とたくさんのことがイメージできますが、今回は「読書の秋」ということで、私のお薦め本を紹介したいと思います。
私のお薦めしたい本は、二宮敦人著『最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常』です。この本は、当時、東京藝術大学の妻を持つ著者が、藝大生の風変りな日常に興味を持ったことから始まったノンフィクションエッセイです。
最後の秘境 東京藝大: 天才たちのカオスな日常 (新潮文庫) | 二宮 敦人 |本 | 通販 | Amazon
本書には、たくさんのエピソードが掲載されているのですが、面白いエピソードを一つ紹介したいと思います。
藝大の美校の敷地は、上野動物園とフェンス一つで接していて、ある美校の学生からはこんな逸話がありました。『動物園って「ライオン」とか「トラ」とかの立札があるじゃないですか。工芸家の学生が「ホモ・サピエンス」の札をそっくりに作って、藝大との間のフェンスにかけたそうです。』
もちろん、上野動物園から抗議を受けて立札は撤去されています…
また、現在King Gnuのボーカルをしている井口理さんは、藝大の音校の卒業生なんです。そのため、本書ではバンド結成前の学生時代の井口理さんのインタビューをも読むことができます。
今回紹介した『最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常』は、どのお話も独特なものばかりですが、どの学生も自身の「好き」を追及していることから、自分の興味の向くままに生活している人がとても魅力的に見えるはずです。
皆さんも、現在夢中になっていることがあれば、とことん追求してみるのもいいと思います。もしかしたら、自分の好きなことを仕事にすることができるかもしれません。
また、日常生活に退屈している人も、勉強、趣味、推しなど、なにか一つでも夢中になれるものを見つけてみてください!